玄想庵は典型的な表屋造りになっていますが、最奥の蔵の手前、まさに仙境として喧噪から隔離された、露地と庭屋一如の6畳の茶室があります。昭和中頃まで、裏千家「一喝会」のお稽古、お茶会の場として愛され、そして現在まで守られてきました。烏丸・四条駅から徒歩4分でアクセスも良く、ぜひこの茶室で様々な方にお茶を楽しでいただければ幸いです。

四条・烏丸一帯はもともとオフィス街として開発されていましたが、近年拍車をかけた様に、商業施設、インバウンドに応じたホテルなどの開発が急ピッチで進み、賑やかになりましたが目紛るしい変化に息つく暇もない様相です。もちろん京都の地は神社仏閣を中心に伝統と歴史が色濃く残り続けますが、家屋と商屋としての京町家は激減の一途をたどっています。

そんな中、四条・烏丸駅から徒歩4分/東洞院仏光寺通りに、伝統的な京町家として廣田紬社屋「玄想庵」が現存し、そして、その奥に”仙境”として草庵風の6畳の茶室がひっそりと佇んでいます。

趣向の凝らされた露地庭が見事な借景となり、表屋造の入り組んだ家屋構造が複雑な奥行きを感じさせる、とても静かな茶室です。

オフィス街の喧噪を感じさせない、まさに四条の”市中ノ山居”といえます。実際に来られると、まさかこんな街中にこんな空間が…と驚かれると思います。

廣田紬先代夫人の個人の茶室として、また金澤宗維業躰先生の社中「一喝会」のお稽古場として、昭和の中頃まで日々使われていましたが、以後は、お茶が立てられる機会もなくなっていました。お茶のお稽古にぜひとも使っていただきたい場所で、使われないのは本当にもったいない空間だと感じます。

上の写真は6月〜9月の葭戸に衣替えした状態。(ちなみに、右下の白の平水指は河井寛次郎作。弊社所蔵茶道具)

 

利用料金は2,200円/1h茶道具は一式6,000円で貸出ししております。

茶道具は持ち込みいただくことも可能です。炭は持ち込みいただければご利用可能ですが、別途2,000円頂戴しております。

貸出し茶道具につきましては、こちら茶道具リストをご確認ください。茶道具も全て先代所蔵のもので、一通りの茶道具は揃っています。中には大変貴重なものありますが、そちらをご要望の場合は別途料金頂戴します。

現在当方で茶道をしている人間はおりません。スタッフ含め茶道勉強中ですが、大変恐縮ながら茶道、道具についての知識・管理において不勉強なところも多々あります。また、小型の水屋や、家屋の構造からして、工夫してご利用いただくご協力が必要かもしれません。それでも、出来る限り使いやすいようご協力、ご相談させていただければと思いますので、この素晴らしい空間を是非とも多くの方々に知っていただいて、ご利用いただければ幸いです。

 

一番の見所はやはり庭です。継ぎ目のない一枚板の使われた広縁が囲み、奥座敷側の軒下に大きな沓脱石、飛石が伝い、巨大な石鉢、三つの石灯籠、手水を脇に、蹲踞と、茶室まで続きます。茶室脇には塵穴もあります。庭を構成する伽藍石、石鉢、石灯籠、石像、など珍しいものばかりで、松、椿、梅の植栽が伴い、変化に富んだ見応えのある茶庭を演出します。

水屋は茶道口すぐ隣に、蔵の手前に小型の取り付けられたものがあります。洗場は別にあります。

背面の土蔵が重厚な雰囲気を演出してくれます。

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