平田將人 Modern Vidro展

6月6日(金)〜12日(木)、平田將人さんによるガラス作品のギャラリー企画展を開催しています。
平田さんは岡山に工房を構え、全国で個展を開催、活躍しているガラス作家です。
平田さんとガラスの出会いは大学の卒業旅行の折。北海道の各地を旅行中に小樽市で過ごした際、ガラスによって生み出された空間に魅せられたことが一つのきっかけとなりました。卒業後、就職先を3ヶ月で退職。吹きガラスの修行先を探し、翌年にはオープンスタジオに勤め、修行をスタート。その後8年の修行期間を経て独立し、平成9年に国画会に初出展初入選、平成13年には新人賞受賞を果たしました。

平田さんは自らの作品をModern Vidroと名付け、意欲的に活動を続けておられます。
Modern Vidroとは「現代的な」「最新の」を意味する英語のModernと、「ガラス」を意味するポルトガル語のVidroを組み合わせた言葉ですが、ビードロとは江戸時代から明治時代前期に作られた日本製のガラス、和ガラスの略称でもあります。
平田さんは和ガラスの一つである須賀川ガラスの、無色透明ではなく淡黄色の鉛ガラス器である須賀川ガラスの色合の美しさに特に魅力を感じるそうです。そのため、「現代を生きる平田さんの感性を込めつつ、どこか懐かしさも感じる作品」ということで、「Modern Vidro(現代の和ガラス)」と名づけられた、とのこと。
今回のDMに使用した写真も無色透明ではなく、どこかアンティークのような雰囲気を感じさせるアメ色がかった色みがわかるようにと、こだわっておられました。
どこか懐かしい、これからの季節に涼を添えるガラスの煌めきを楽しみにぜひお越しください。

