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特別展覧『古丹波名品展』 9月13日(土)〜15日(月) 

特別展覧『古丹波名品展』 が開催されています。

日本六古窯のひとつとしても有名な丹波焼は兵庫県丹波篠山市今田町周辺で、現在まで約800年間にもわたり作られてきたやきものです。平安末期から江戸末期までに焼かれたものは「古丹波」と呼ばれています。

開窯時は山腹に溝を掘り込み、天井をつけた「穴窯」で焼かれていましたが、慶長末期に朝鮮から穴窯より短い時間で焼成可能な登り窯が伝わり、さらに発展していったようです。江戸末期には釉薬を掛け合わせることによって生まれる、多彩な模様のやきものも生まれました。

薪の灰が降りかかって偶然生まれる「自然釉」による独特の模様と、使い込むほどに味わいが増す素朴な風合いが特徴のひとつです。生活雑器を中心に作られ、時代の変遷に合わせて様々な用途のものが作られてきました。現代でも実用的な器や観賞用の作品など、幅広い品物が生まれています。

日本民藝館の創設者・柳宗悦が晩年の著書『丹波の古陶』(1956)の中で、丹波焼について「もっとも日本らしき品、渋さの極みを語る品、貧しさの冨を示す品」と評しています。

そして昭和初期頃から展開された民芸運動のなかで、丹波焼の持つ美しさは浜田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチなどからも高く評価され、世界的にも価値の高いものとして賞賛されるようになりました。

この度の古丹波名品展では普段はある程度の距離を保たずには見ることができないような逸品をぐっと間近で見ることができ、その魅力をじっくりと鑑賞できるとても貴重な機会となっています。

たくさんの方にお楽しみいただける時間となりますことを願っております。

株式会社丹中様Instagram→ https://www.instagram.com/artgallery_tannaka/?hl=ja

丹波古陶館Instagram→ https://www.instagram.com/tanbakotoukan

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