日本の暦に寄り添う12ヶ月の床飾り体験とお茶の時間
玄想庵では2024年5月から日本の魅力を感動体験として届ける0tonamiを通じて「日本の暦に寄り添う12ヶ月の床飾り体験とお茶の時間 」という体験プログラムを行っています。
玄想庵の内部のご紹介から京町家について知り、季節のお花や身近な道具で工夫したしつらえを暦に合わせて準備、そして奥にひっそりと佇む茶室にて、抹茶とお菓子を楽しむ。
和やかに、ゆったりとした時間を過ごしていただく体験となっています。
5月は端午の節句にちなんだ飾りを。
6月は紫陽花などでしっとりと梅雨を彩り、
7、8月は七夕の笹飾りや団扇で盛夏に涼を添え、
9、10月は重陽の節句飾りやお月見を秋の草花と共に楽しみ、
11月には風炉から炉に換わり、冬の始まりを感じ、12月はクリスマスの賑わいとお正月の準備…。
花材やお菓子が季節に合わせて変わることで、同じ空間であっても感じ方も楽しみ方も変わっていきます。
日本の暦は中国から朝鮮半島を通じて伝わったもので、大和朝廷が百済から暦を作成するための暦法や天文地理を学ぶために僧を招き、飛鳥時代に日本最初の暦が作られたと伝えられています。当時の暦は「太陰暦」などと呼ばれるものでした。1ヶ月を月が満ち欠けする周期に合わせて設定したもので、月が地球をまわる周期は約29.5日なので、ひと月の長さが30日か29日になるように調節し、30日ある月を「大の月」、29日の月を「小の月」と呼んでいました。
しかし、地球が太陽のまわりをまわる周期は約365.25日で、季節は地球と太陽の位置の関係によって移り変わっていきます。
大小の月の繰り返しでは、しだいに暦と季節が合わなくなってしまうため、2、3年に1度、閏月(うるうづき)を設けて13ヶ月ある年を作り、季節と暦を調節しました。これはつまり、毎年次の年の暦を計算して決定するため、大小の月の並び方が毎年替わってしまうということです。
そうなると、古くから農作業を基盤として生活してきたものにとって、この暦では季節の移り変わりが分かり難く、農耕作業を進めづらくなってしまいます。
そこで、太陽の動きをもとに一年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けて季節を表す名前をつけたものが併用されていました。
この、季節を表す指標とも呼べるものが「二十四節気」です。
二十四節気は立春から始まり、
雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨を春、
立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑を夏、
立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降を秋、
立冬、小雪、大雪、冬至、 小寒、大寒を冬、としています。
これらの言葉は、季節の節目を祝う節句と共に茶の湯や季節のしつらえとも深く関わっています。
日本の暦を感じながら、しつらえを調え、静かにお茶を楽しむ。
2024年の12月はお正月をテーマとして開催いたします。
忙しない師走を駆け抜け、新たな一年の始まりを迎える準備を調える。
いつもとは違うひと時を過ごしにいらっしゃいませんか?
開催日:毎月平日4~5回開催予定 午前10:00~12:00/ 午後13:30~15:30
人数:2~6名
予約方法:WEB予約のみ
お問い合わせ:玄想庵 TEL 075-351-2458 E-mail kyoto.gensouan@gmail.com
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